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山梨県弁護士会について

人権擁護委員会

 皆さんや家族、または身の回りで、虐待を受けたり、差別されたりしている人はいませんか?
 不当な虐待や差別を受けたとき、誰にも相談することなく、一人で我慢していませんか?でも、一人で悩むより、誰かに相談してみてはいかがでしょうか?
きっと皆さんの回りには、家族、友人、先輩、多くの人たちがいて、相談相手になってくれると思います。色々な人に相談することは、もしかすると、皆さんに起こった様々な問題を解決するきっかけとなるかも知れません。

 また、皆さんが誰かに相談しようと思ったとき、相談相手を選ぶ1つの選択肢として、弁護士を考えてみたらどうでしょうか?不当な虐待や差別を受けているのであれば、相談相手の1人として弁護士を考えてみるのもいいと思います。弁護士は、「基本的人権を擁護」することを使命として活動していているからです。弁護士が基本的人権を擁護することを使命としていることは、弁護士法という法律にも書かれています。
 仮に、皆さんや家族などが、不当な虐待や差別を受けているのであれば、弁護士が、皆さんの相談にのり、皆さんの悩みを一緒に考えていくことになるでしょう。そして、場合によっては、裁判所に訴えを提起したりするなど、ケースに応じた解決方法を検討していくことになると思います。

 裁判所に訴えを提起することも解決方法の1つであるかも知れませんが、仮にあなたの人権が侵害された場合、他にも救済を求める手段があります。
 例えば、刑務所で服役中に適切な医療を受けさせてもらえないとか、刑務官から虐待を受けているとか、外国人であることを理由に不当な差別を受けているとき、弁護士会に、あなたの人権の救済を求めることもできます。あなたからの求めに対して、弁護士会は、調査をしたうえで、人権侵害の事実が認められれば、基本的人権の擁護を図るため、警察、刑務所、各種団体に対して、人権侵害の程度に応じて、勧告、警告などをしたりします。
 また、弁護士会は、基本的人権が擁護されるように、自分たちでも社会で起きている様々な問題について、どのようにしたら人が人らしく生活できるのかを考えて、研究をしたり活動したりしています。

 国際化が進むにつれ、日本にも多くの外国人の方が来るようになりました。その一方で、外国人の人たちが、外国人であることを理由に不当な差別的取扱いを受けたり、文化・言語の違いから十分な権利保護を受けられていないケースも増えているように思います。そこで、現在、そのような問題に対応できるようにするための体制づくりを行ったりしています。

 このように、山梨県弁護士会では、人権擁護委員会を設置して、色々な人権問題について対応できるような活動を行っています。