三浦守(みうら まもる)
所属:第二小法廷
前職:大阪高等検察庁検事長(最高裁HPより)
<最高裁における主な判断>
- 夫婦別姓を認めない民法、戸籍法の規定が問題になった裁判で、「法が夫婦別氏の選択肢を設けていないことは,憲法24条に違反すると考える」との意見を出した(最高裁令和3年6月23日決定)。
- 2019年参議院議員選挙の投票価値の格差が最大3.00倍だったとして選挙無効が争われた事件で、合憲と判断しつつも、「投票価値の不均衡は,違憲の問題が生ずる程度の著しい不平等状態にあ(る)」「国会において・・・できる限り速やかに,・・・不平等状態が解消されなければならない」との意見を出した(最高裁令和2年11月18日判決)。
- 性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律が、生殖能力が無いことを性別取扱い変更の要件としていることが憲法13条、14条1項に反すると争われた事件で、現時点では憲法に反しないと判断しつつ、「性同一性障害者を取り巻く様々な問題について,更に広く理解が深まるとともに,一人ひとりの人格と個性の尊重という観点から各所において適切な対応がされることを望む」との補足意見を出した。
<その他の活動>
- 検事時代は、北は北海道、南は沖縄まで異動し、日本各地で勤務した(最高裁HPより)。
2021年9月30日